「土日ミルク」を“合言葉”に一致団結!オリジナリティ溢れる”おかやまミルクフェア"に突撃!
「晴れの国」岡山県の岡山県酪農乳業協会・おかやま酪農業協同組合が主催し、毎年約1万人以上を動員するイベント『おかやまミルクフェア』での、具体的な土日ミルク活用事例と主催者の声をお届けします。
Interview2025.01.312024年12月、愛知県豊橋市立磯辺小学校の4年生を対象に、牛乳・酪農に関する出前授業「わくわくモーモースクール」が「土日ミルク」とコラボして開催されました。
酪農家や乳業メーカーによる話と食育体験を通じて、学校給食で飲んでいる牛乳を身近に感じてもらいながら、「土日ミルク」をキーワードに、給食のない日にも家庭で牛乳を飲む習慣もおすすめしていただきました。全国でも大人気の「わくわくモーモースクール」の当日の様子をレポートします。
「わくわくモーモースクール」は、酪農体験を通じて、食への興味関心を高め、命をいただく尊さを学ぶことで、 酪農や牛乳・乳製品に対する理解を深めることを目的とした食育活動で、全国各地で開催されています。今回は東海酪農業協同組合連合会、愛知県酪農農業協同組合、中央製乳株式会社の旗振りのもと、酪農家や乳業メーカー、小学校や学校給食協会などの教育関係者が協働で実施しました。
当日は、地元の酪農家と乳業メーカーからの話を聞く座学、愛知県産牛乳の飲み比べとバターづくり体験、模擬牛による搾乳体験の学習が行われました。子どもたちは、酪農家や乳業メーカーの食育授業を熱心に聞き入り、ぞれぞれの体験では和気あいあいと楽しみながら率直な疑問や質問を問いかけていました。
磯辺小学校では、「牛乳が好き」という子どもたちが多いです。以前は乳業工場の見学にもよく行っていたのですが、コロナ禍を経てなかなか実施できない状況が続いています。今回は食育出前授業が実現し、たいへんありがたいです。
子どもたちは日常的に給食で牛乳を飲み、慣れ親しんでいます。牛乳をしっかり消費することで酪農や乳業を維持することができるわけです。それは子どもたちが大好きなアイスクリームやケーキもずっと食べられること、日本の豊かな食生活を守ることに繋がると考えています。
個人的にも牛乳・乳製品や牧場見学は大好きです。妻はフランスに留学していた経験から乳製品を料理に取り入れるのが上手で、ミネストローネに生クリームを添えてくれたりもしますよ。
「わくわくモーモースクール」は、酪農家・渡邉宏さん(うららかふぁーむ)のお話からスタート。渡邉さんの優しくおおらかな話ぶりに子どもたちはたちまち引き込まれ、出題されたクイズには声を挙げて参加していました。
渡邉さん「ホルスタイン種という白黒の牛さん、1頭から1日どれくらいの牛乳がとれるでしょうか?」
児童「1リットル!」「2リットル!」「6リットル!」「10リットル!」……
渡邉さん「みんないい線いってるね。実はみんなが飲んでいる200ミリリットルの牛乳、これが200本分とれます」
児童「えええーーーー!!」
続いて、うららかふぁーむの片さんからは、絵本「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」の読み聞かせです。牛を肉にするために働く食肉センターの坂本さんのお話です。牛への愛情や、みんなが食べる肉をつくるために牛の命をいただくことについて、子どもたちがしんと聞き入る時間が流れていました。
渡邉さん(うららかふぁーむ株式会社 代表取締役)
今回初めての参加でしたが、子どもたちの反応がとてもよくて、お話をしに来てよかったなと嬉しく思います。仕事のモチベーションにも繋がりました。
僕自身は実家が酪農家で、家に牛乳があるのは当たり前という環境でした。一般的な家庭では牛乳が家にないところもあるという話を聞いてびっくりしたくらいです。「土日ミルク」の活動で、もっと多くの家庭で日頃から牛乳を飲むきっかけができたらいいなと思います。こういった活動は、今後もぜひ参加していきたいです。
牛から牛乳やお肉をいただく話に続いて、中央製乳株式会社の杉浦さんから、酪農家から生乳を受け取り、牛乳・乳製品を一般生活者の元へ届けるミルクサプライチェーンのお話がありました。
酪農家さんから生乳を集め、高度な技術で品質を安定させ、安心・安全な状態で出荷するまでの工程をわかりやすく説明。磯辺小学校の給食用牛乳は、1年ほど前から牛乳のパッケージが瓶から紙パックへ変更になってから飲み残しが減ったというお話もありました。お話の最後には、「学校給食で牛乳を飲んでもらいながら、お休みの日にもお家でコップ1杯の牛乳を飲みましょう」と「土日ミルク」のメッセージについても紹介されました。
牛乳・乳製品がどうやってつくられるのか学んだあとは、牛乳の飲み比べ体験へ。地元・中央製乳が製造する、豊橋市の酪農家限定「のんほい牛乳」と渥美半島田原地区の酪農家限定「どうまい牛乳」、ふたつの銘柄を用意して、子どもたちに飲み比べしてもらいました。
同じ愛知県内の牛乳でも生産地が異なると味や風味に違いを感じます。中央製乳の杉浦さんから「育った環境や食べもの、水によっても牛乳の味は変わるんですよ」と聞いた子どもたちは、納得の声をあげていました。
会場には中央製乳のオリジナルキャラクター、”牛田のんちゃん”が登場!着ぐるみの中の人は、なんと販売部の草柳朋部長。子どもたちに大人気で登場ごとに囲まれて大盛り上がりでした。
杉浦さん(中央製乳株式会社 販売部販売課 課長補佐)
子どもたちにとっては給食などで普段なにげなく飲んでいる牛乳ですが、牛乳ができるまでの背景や産地が違うとこんなに味が違うということを飲み比べで知ってもらうなど、食育体験を通じて牛乳・乳製品の奥深さを感じてもらいたいです。乳業メーカーとして製品をお届けするのはもちろんですが、牛乳・乳製品をより知ってもらうことも使命だと考えています。
当社では工場見学も受け入れていまして、その際には「土日ミルク」のシールやリーフレットもあわせて配っています。見学のときにはシールを透明のカップに貼って使い方を見せたりしていますよ。「土日ミルク」のグッズは柔らかいイメージでどれもかわいいですよね。レシピ提案が豊富なのも良いと思います。白い牛乳をシンプルに飲むのに加えて、いろいろなミルク消費の推進に活用できます。「土日ミルク」がもっと広がって酪農乳業界全体が盛りあがっていくといいですよね。
最後の体験学習はバターづくり体験、そして牛の模型を使った搾乳体験です。
児童「カップを振るのは大変だったけどたのしかった!」「ミルクの味がしておいしい!」
杉浦さん「お家に帰ったらもう一度チャレンジして、お母さんお父さん、おじいちゃんおばあちゃんにも食べさせてあげてくださいね」
児童「すごく力をつかうって知らなかった!」「30秒で200ミリリットル搾るって聞いたけど、全然とれなかった。乳搾りの大変さを知って、酪農家さんってすごい人なんだって思った!」
酪農と牛乳・乳製品の食育に関する充実したプログラムを体験した子どもたち。きらきらと目を輝かせて取り組んでいました。
最後に、今回の「わくわくモーモースクール×土日ミルク」チームの皆さんにお話をうかがいました。
これまで「わくわくモーモースクール」を通じて、酪農と牛乳の価値を伝えていく活動を続けている中、課題を感じていたのは、学校給食で牛乳を飲む機会は年間の約半分しかなく、土日や長期の休みにも飲んでもらう工夫が必要だということでした。そんなときに「土日ミルク」を知り、「わくわくモーモースクール」の活動とセットにしたら非常に効果的だなと思いました。シールやリーフレットなどそのまま活用できる資材も充実していて、連携がしやすいところもポイントでした。
今後は「わくわくモーモースクール×土日ミルク」に加えて、さらに牛乳消費の促進活動に取り組んでいきたいと考えています。乳量が増える冬場に向けて、終業式や始業式で牛乳を無償提供するアイデアや、給食の食材として安価で提供する提案なども検討しています。学校関係者とも協議して、より良い形で啓発活動を広げていきたいですね。
東海酪農業協同組合連合会では「土日ミルク」のスタッフジャンパーを作成!全国初の「土日ミルクジャンパー」です。
永井さん「スタッフみんなでお揃いのジャンパーを着たほうが一体感が出るなと。子どもたちもジャンパーを見て興味を持って『これは何?』と聞いてきてくれて、そこから土日ミルクの話に広げることができるんですよ」
愛知県における「わくわくモーモースクール」はもともと、産地や季節によって牛乳の風味は違うということを広く知っていただくために始めました。続けていくうちに内容も、協力いただける方も広がっていって、今は酪農家さん、乳業メーカーさんの協力を得て一緒に活動しています。お子さんに牛乳のことをもっと知ってもらうことも大切ですし、その親御さんにも啓発活動を続けていくことが大事だと考えています。小学校に協力をいただいて行っている「わくわくモーモースクール」ですが、今後は親御さんも対象にした活動も広げていきたいですね。
私たちは子どもたちが食べている給食の食材を検品し、納めることを仕事にしています。普段意識することのない食材のもともとの姿や生産の過程を子どもたちにも知ってもらいたいという思いから、牛乳・乳製品や農作物をテーマに出前授業を行っています。
私たちの活動は学校が舞台になりますが、どの講座でも最後に「お家の方にも、今日はこういうことをやったんだよとお話してね」と伝えています。例えばバターづくり体験のあとに親子で一緒にスーパーに行けば「またやってみたいから生クリーム買って!」と会話が広がりますよね。そこから親御さんも「バターって生クリームを使って子どもと一緒につくれるのか」と改めて気づきます。そうやって、身近な生活の中でも新たな「気づき」が生まれることが食育では大切。今後も子どもたち、そして家庭に浸透する出前授業を継続していきたいと考えています。
尾木さん(森永乳業株式会社 調達本部 酪農部 中部酪農事務所長)
未来を担う子どもたちに、牛乳のおいしさや価値を知ってもらいたいという気持ちは生産者もメーカーも同じです。コロナ禍で中断していた活動に参加できて、とても嬉しく思います。
平塚さん(森永乳業株式会社 調達本部 酪農部 中部酪農事務所 リーダー)
「わくわくモーモースクール」に「土日ミルク」のメッセージ性が加わったことで、学校牛乳の飲み残しについてだけでなく、「学校給食がない日もおうちで牛乳飲んでね」と伝えることができました。土日ミルクとのコラボによって子供たちに牛乳を飲むことをより促進できたのではないかと思います。
「わくわくモーモースクール×土日ミルク」を通じて、子どもたちは酪農家・乳業メーカーのお仕事や、牛乳の風味やバターについて楽しみながら様々な気づきを得ていたように思います。「土日ミルク」のロゴを活用しながら関係者がそのメッセージを伝えて、一体感ある1つのチームで、小学校における理解醸成活動を成功させていました。
日本初「土日ミルクスタッフジャンパー」に使われた「土日ミルク」のロゴは、無料で誰でもダウンロード・活用いただけます。以下よりご参考ください。
https://donichi-milk.jp/industry/downloads/dairy/
土日ミルクのイベントツールは無料で誰でもお使いいただけます。以下よりご参考ください。
https://donichi-milk.jp/industry/tools/