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照葉スパリゾートと雪印メグミルク(株)のコラボイベント 「お風呂で牛乳は文化!ミルクの恵みで、ととのう毎日」×「土日ミルク」

岩盤房とお風呂をはじめ“1日中楽しめる”日本最大級の温浴複合施設照葉スパリゾート本店福岡県福岡市。2025年7月12日から8月31日まで雪印メグミルク株式会社とタッグを組みコラボイベントお風呂で牛乳は文化!ミルクの恵みでととのう毎日を開催しました。

このイベントでは土日ミルクの各種ツールが数多く活用されました。温浴施設という場でいかに牛乳の魅力を伝えお客様に喜んでいただけるか。イベントを通じてお客様の笑顔と健康そしてお風呂で牛乳を飲むという文化の普及に貢献することを目指したイベントのご担当者にお話を聞きました。

【今回の土日ミルクを創るヒト】
株式会社ナカシロ 照葉スパリゾート
橋口 慎之介はしぐち しんのすけさん/副部長
西 亮平にし りょうへいさん


雪印メグミルク株式会社
渡部 靖広わたべ やすひろさん/市乳事業部 九州販売課

【記事のポイント】
・照葉スパリゾートではさまざまな業界とのコラボイベントを実施
・温浴施設で牛乳イベントを行うことで牛乳に関心のない層にアプローチ
土日ミルクコンテンツ活用により費用を抑えて啓蒙イベントを実施
・イベントを通じて日々の暮らしの中で牛乳に対する意識の向上に期待
・牛乳の価値を向上させるために継続的な啓発イベントは不可欠

【活用した土日ミルクコンテンツ】
・週刊土日ミルク
・土日ミルク イベント活用ツール
└牛のエサ展示
 牛さんクイズ
 30日間牛乳飲もうチャレンジ

地域貢献の一環としてコラボイベントを開催

照葉スパリゾートでは心身の癒しを提供するだけでなく地域社会全体の活性化や持続可能な社会の実現に向けた活動を積極的に実施。コラボイベントも地域貢献活動の一環として位置付けられているためコラボ先に費用等を求めることはないのだそう。

これまで福岡市動物園や地元の企業さらには自治体の福津市などさまざまな業界とのコラボを実現し来館したお客様にたくさんの笑顔を届けてきました。

今回雪印メグミルク株式会社とともにお風呂で牛乳は文化!ミルクの恵みでととのう毎日を開催。施設を訪れた多くのお客様に牛乳への関心を高めてもらうきっかけとなることを目指したイベントです。

福岡市東区香椎照葉にある照葉スパリゾート本店。豊富な岩盤房と大浴場サウナはもちろん各種リラクゼーションやグルメトレーニングルーム約3万冊のコミックコーナーなど充実したサービスと様々な施設で何時間でも楽しめる日本最大級の温浴複合施設。

お風呂で牛乳文化を残したい

企画のきっかけは2024年に酪農家の数が初めて1万戸を割ったというニュースだったそう。照葉スパリゾートの橋口さんと西さんはお風呂と牛乳の関係について改めて考えるようになったと言います。

お客様に楽しんでいただくためにもいろんな企業さんとコラボしていきたいですねと語る照葉スパリゾートの橋口慎之介さん西亮平さん

お風呂上がりに腰に手を当てて牛乳を飲むという光景を私は当たり前だと思っていました。しかし20代前半のアルバイトスタッフに話を聞くとお風呂上がりに飲むものとして牛乳と答えた人があまりに少なくて正直驚いたんです。このお風呂上がりに牛乳を飲むという習慣を文化として残していきたい。それがひいては地域貢献や日本全体の貢献につながるのではと思うようになったんです橋口さん

そんな時照葉スパリゾートを訪れた雪印メグミルクの渡部さん。

元々設置させていただいていた自動販売機の件で伺ったんですがコラボの件をお声がけいただいて参加を決めました。弊社が100周年照葉スパリゾートさんも10周年という節目でご一緒するにはとても良い機会だと感じたんです渡部さん

土日は牛乳を飲まないというお子さんはやはり多いのでぜひこのイベントを見てほしいと思いましたと語る雪印メグミルク株式会社の渡部靖広さん。

いまや瓶牛乳を扱っているのが大手では雪印メグミルクさんだけということを知って驚きました。私の中で腰に手を当てて飲む牛乳といえば瓶牛乳だったのでぜひ瓶牛乳でイベントを実施したいという思いもありました橋口さん

また照葉スパリゾートという温浴施設で牛乳イベントを行うことにも大きな意味があると橋口さんは言います。

照葉スパリゾートにいらっしゃるお客様はお風呂や岩盤浴が目的の方がほとんどでそれほど牛乳に特別な関心を持っている方は多くない状態だと思います。そんな方々が牛乳に興味を持つスタート地点にこのイベントがなればいいと考えています

イベントでは雪印メグミルクをイメージした乳白色の雪印メグミルクの湯をはじめコーヒー牛乳をイメージしたアロマが楽しめる岩盤浴などを展開。レストランではどっぷりチーズタッカルビ唐揚げ定食など牛乳・乳製品をたっぷり使ったコラボならではの限定メニューが登場。

土日ミルクコンテンツで啓発イベントを実現

牛乳に興味をもってもらうためたくさんの企画が立てられました。しかし費用など制約が多い中でどうすれば牛乳そのものを主役にした啓発イベントにできるかという問題に直面。そんな中雪印メグミルクの渡部さんが提案したのが土日ミルクのコンテンツでした。

以前から土日ミルクの取り組みは知っていてステッカーなどを活用したこともありました。ただコンテンツの中でも週刊土日ミルクは作者さんがいらっしゃるので使用許可を取るのは難しいかと思っていたのですがJミルクさんに問い合わせたところ快く使用許可をいただけたんです渡部さん

照葉スパリゾートの橋口さんも大浴場に向かう長い通路に掲示する素材をずっと探していたので週刊土日ミルクの使用を許可いただけたのは本当に助かりましたと話します。

大浴場に続く廊下の窓にずらっと並べられた週刊土日ミルク。テレビ取材でも取り上げられた展示には足を止めて漫画を読む人が多く見られた。

さらにこのイベントでは週刊土日ミルクに加えて牛のエサ展示30日間牛乳飲もうチャレンジなどのイベントツールも活用されました。館内のレストランで提供された牛乳・乳製品をたっぷり使った限定メニューなどとともに来館者に牛乳・乳製品の魅力や楽しさおいしさを体感してもらう取り組みとなりました。

日本の酪農を学ぼう!牛のエサ展示コーナーでは複数の牧草に加えてしょうゆの搾り粕やとうもろこしの実や葉もすべて砕いて発酵させたエサなどを展示。自由にニオイが嗅げるため牧草の種類による香りの違いなど新たな発見の場に。

イベントは開始直後から好評で3本ものニュース番組で取り上げられました。照葉スパリゾートの西さんは身内の話と断りつつ実家の母親がテレビでイベントが取材されている様子を見て最近は雪印メグミルクさんの牛乳を毎日飲んでいるんです。こんな感じで館内はもちろんですがそれ以外でも牛乳の魅力が広がっていくことが少しでもできたのではないでしょうかイベントの波及効果を実感されている様子です。

また橋口さんもイベントの効果を実感されていました。

来館された方は最近牛乳を飲んでないな風呂で牛乳を飲んでみたいなと思われたのではないでしょうか。イベント実施後牛乳の販売数も伸びていますからね。このイベントをきっかけに毎日の生活の中で牛乳に対する意識が上がってくれれば嬉しいですね。お風呂で牛乳を飲むという文化は100年後もずっと残っていてほしいですから

もっと牛乳の価値を高める活動をしていかなくては

一方雪印メグミルクの渡部さんはお客様の声を聞く中で大きな課題を感じたといいます。

筋肉のためにプロテインを摂っている方は多いですが筋肉を支える骨まで意識している人は少ないことを改めて実感しました。意識的にカルシウムを摂っている方はほとんどいらっしゃいません。骨が代謝を繰り返していることをご存じの方もほとんどおられませんでした。骨折などを防ぐ意味でも牛乳の飲用を積極的に広めていきたいですね。

牛乳も値上げなど価格面が注目されがちですが酪農家さんを助けるためにも牛乳の価値を正しく伝えていく必要があります。牛乳は価格に見合った飲み物であることをお客様にご理解いただけるようこれからも啓発活動は続けていきたいと考えています

SNS映えする写真が撮影できるトリックアートフォトスポット。これまで雪印メグミルク工場内だけの展示だったが今回初めて外部イベントでの展示が許可された。

【照葉スパリゾート 公式インスタグラム】
https://www.instagram.com/terihasparesort/